レックス・リチャードソン/トランペット
「現代における世界最高峰のトランペット奏者のひとりとしての地位を確立させた、並外れた才能をもつ名手」(4barsrest.com)、「世界で最も人を引きつける驚くほどに多彩なトランペット奏者のひとり」(Style Weekly)、「国宝である」(ジャズトランペットの巨匠Dave Douglas)と絶賛される。ヤマハ・アーティストであるレックス・リチャードソンは、2008年Brass Herald Personality of the Yearに指名された。 名高い室内アンサンブルである、Rhythm & Brass、ジャズの巨匠Joe HendersonのQuintet and Sextet、William RussoのChicago Jazz Ensemble、「ブラス・バンドのロールス・ロイス」(Brass Band World誌)として知られるthe Brass Band of Battle Creekの、古くからのメンバーであり、さらに、ブラスやジャズの国際フェスティヴァルの主たるアーティストとして活躍している。Phoenix Symphony からthe U.S. Army Field Bandまで、そしてイングランドのFodens Brass Bandからthe Airmen of Note Jazz Ensembleまでと、世界中の極めて多様な主要アンサンブルと共演している。 非凡な技術、実に個性的なスタイル、ジャズのイディオム同様にクラシックにおける即興性の強さを併せ持ち、世界におけるその評判を確立しながら、新曲の初演においても不動の地位を築いている。2006年から2010年にかけて、Dana Wilson, Doug Richards, Peter Meechanのトランペット協奏曲の初演を4大陸で行った。その後、James Stephensonのトランペット協奏曲第2番 “Rextreme”を20か国以上で初演。2016年は、Anthony Plog, Allen Vizzutti, David Sampson, Andy Scottによりリチャードソンのために書かれた4つの新たな協奏曲の初演の年となる。 “Magnum Opus: 21st Century Trumpet Concertos”などの、最初の7枚のソロCDの多くは、Summit Recordsよりリリースされている。”Magnum Opus”盤に関し国際トランペット・ギルド・ジャーナル(2011年1月)は「疑いの余地もなく、このアルバムはレックス・リチャードソンがまさに現代の世界最高峰のトランペット奏者のひとりであることを裏付けた。」と評した。最新のCDでは、”Bugles Over Zagreb: the Music of Doug Richards”と”Blue Shift”を2014年10月にリリース。後者のCDについてはDownBeat誌(2015年2月)に、リチャードソンは「Freddie HubbardやWoody Shawに匹敵するパワーとレンジとフレキシビリティーをもつ傑出したソロイスト」と称賛された。 2002年よりVirginia Commonwealth Universityで教鞭をとり、アーティスト・イン・レジデンスや客員教授をIthaca CollegeとLondonのTrinity College of Musicにて務めた。2012年春季にイングランド・マンチェスターのRoyal Northern College of Musicにてヤマハ・アーティスト・イン・レジデンスを、その後同大学にて2015年までInternational Tutorを務めた。 2009年、Virginia Commonwealth Universityより最も名誉あるAward of Excellenceを授与され、2011年にはTheresa Pollack Prize for Excellence in the Artsを受賞した。Theresa Pollack Prizeの選出員は、「リチャードソンは、ジャズ、クラシック、アメリカ現代音楽の、先駆的地位にある。国際的な輝かしい活躍とともに、彼はVCUでの活動を通して教育にも多大な献身を見せてきた。彼は卓越した音楽家である。」と評した。